2009年頃の古文書です
ぼちぼち現状に即して書き直そうかと(2019/07)
「力を抜く」
楽器の教則を見ているとよく出てくる言葉です。
けど、捉えように気をつけるべきでしょう。
力があるから、力を抜けるんです。
力が無い人は「抜く」こともできないはず。
抜くものが無ければ抜けない。
初心者に「力を抜け」というのは明らかに間違いでしょう。
楽器を吹くために必要な筋力をゆっくりと育てるのが前提でしょう。
その過程で、ついた筋力を必要以上に使わない、あるいは反対方向に働く筋力も一緒に鍛えながら、その均衡のコントロールを身につける。
そのためのエクササイズこそ必要なのでしょう。
そうやって上達するならば、実は「力を抜け」と言う必要はないはずです。
それを言わねばならないということは、
1)ついた力を必要以上に使っている。だからそれを減らすべし。
2)反対方向に働かせる筋力を鍛えてない。だからそれを身につけた上で均衡のコントロールも身につけるべし。
のいずれかなのでしょう。
初心者に楽器を指導するにあたって、将来「力を抜け」と言わなくて済むように心がけるほうが近道なわけです。
もし、無駄な力を使っているのを解決すべき場面にであったら、強いて本人にとって全く違った奏法と思われるやりかたを一からトライさせてみるとよいでしょう。
次にその正反対、つまり元々の状態を極端にしたものを強いてやらせましょう。
更にまたその逆を体験させます。
そうして、必要充分な力の量と均衡を体験させましょう。
そのうえで必要ならば、素の奏法に戻させてみると、無駄な力を抜けるようになってるかもしれません。
その際に試してみるべきネタは
ボイトレ on Sax のページ
に書いてみましたので御参照あれ。
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