武田和大です。木管吹きです。

2009年頃の古文書です
ぼちぼち現状に即して書き直そうかと(2019/07)


Q:ロングトーンでビブラートがかかってしまう(初心者)。

A:それはビブラートではありません。
口元が「勝手に」震えてしまってるだけです。

複数の筋肉の均衡を保って、ある位置を継続的に保つには
筋力が必要です。

100kgのオモリを、腕を伸ばしたままでゆっくり横に持ち上げるとします。
腕がプルプルと震えるのが想像できますよね?
それは、揺らさずに持ち上げようと思っても、様々な方向に
腕の位置をコントロールする筋肉達の力が足りないので、
均衡を保つまでに至らないからです。
もちろん力だけでなく、その作業のための神経伝達の体験の深さにもよるでしょう。
オスモウさんならば、揺らさずにゆっくりと持ち上げられることでしょう。

それと同じことです。

必要なのは、持久力と柔軟性を充分にもった筋肉を
「時間をかけて」育てることです。
コントロールのための神経伝達の体験を深めるのも肝要です。

・ロングトーンを正しく根気よく行うこと。
・音高を曲げる練習を根気よくユックリと行うこと。

筋力とその微細なコントロールが身につくには時間がかかります。
焦らずに練習を重ねましょう。

ビブラートとは、音楽の必要に応じて、
「自分が求めた通りに自在にかけられる」ようになって初めて音楽的意味を持ち得ます。
そのためにはまた違ったトレイニングが必要です。
それについては項を改めましょう。


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