武田和大です。木管吹きです。

2009年頃の古文書です
ぼちぼち現状に即して書き直そうかと(2019/07)


☆☆☆☆☆ 工事中 ☆☆☆☆☆


Sax吹くの初めて?
ー誰も書かなかった本当の話ー
武田和大 最終更新 Dec.29th.2012
(譜例はちょっと読みにくいベータ版)

©2005~12 KazuhiroTakeda


サックス初心者のみなさんこんにちは。本書は独習者のための本です。
今まで初心者向けに多くの教本が出版されてきましたが、いずれも結局は「ちゃんと吹ける人に訊かないと「なにをどうしたらよいか」解らないものばかりでした。
1人でも全てを本能的に学び取れる天才でない限り、吹けるようになるまで膨大な時間を浪費するばかりか、我流で悪い癖を着けてしまうと本当に取り返しのつかないことになります。
そこで20余年のレッスン経験を活かして「楽器とこの本さえあれば」正しいスタートを切れるような本を書いてみました。今までどの教本(初心者向けの)にも書いてなかったこと、つまりレッスンを直に受けないと聞けなかったことを沢山詰め込みました。結果として説明の文章を多く含みますので、根性をもってお付き合いください。

実を言うと、自分が怠けるための著作でもあります。レッスンを続けてると何回も同じ事を言わねばならない(どんどん新しい生徒が来るので)し、そういったことに限って必ず生徒達は忘れてくれるので、人数以上の回数の繰り返しになります。「この本を読み直してね」と言えれば楽チンになります。
例えば楽曲を演奏する時に、リズム(テンポとグルーブ)を保つとか、適切な音程とか、適切な音量コントロールとかいった、本当に原始的なことに限ってないがしろにされがちです。
でも、それら単純なこと(だから難しいのですが)が出来ていないと、もはや音楽には聞こえません。
楽器の奏法でも同様です。どんなに難しいフレーズを吹けた(気がしてた)としても、的確な音程や発音(アーティキュレイション=喋り分け)、音量のコントロールなどが出来ていないと音楽としては全く無意味です。そしてなによりも「自分が出したいと思う音色」を出せないなら、貴方が演奏している意味もありません。
そんなナイガシロにされがちな基礎的なことの説明に多くのページを割きました。その先の興味を満たす書籍は沢山出版されています。まず本書をスタート地点にして、その先の可能性をしっかりした足取りで歩んでください。では、その足下固めを早速始めましょう!

武田和大

☆理論編ではレッスンを直接受けないとよく判らない箇所が幾つもあります。悪しからず。
☆ありきたりの教本に書いてあることは書きません。それらは何冊か立ち読みしてみましょう。


___第1章・理論編___

< やくそく >
・目標を常に自覚しよう。
 どの曲をどんな風にやりたいのかをはっきりと意識するのが上達の近道です。
 楽器で吹く前に唄えるようにするのは良い練習です。
 どんな音色を出したいのか、どんな処でどんな人達に聴かせたいのかなどに思いを馳せるのも大切です。

・楽器を大切に
 ぶつけたり落としたりで簡単に壊れます。修理には大変な手間がかかります。
 普通に使っていても必ず少しずつおかしくなるので、2ヶ月に1回ほどの定期的調整が
 必要です。その調整が大がかりにならないよう、演奏後の手入れを毎回必ずしましょう。

・練習は毎日
 1日サボると3日分あと戻りすると思いましょう。
 楽器演奏の上達は筋肉のコントロールを身につけることですからスポーツと一緒です。
 それと同時に「感じ取る気持ちの育成」と「それを表現する工夫」も常に続けましょう。

< 組み立てよう >
1.ケースを開けたらまず、ストラップを首からかけます。
  この時点でストラップの長さ調整がスムーズにできるかを確かめましょう。
  (簡単な長さ調整法の詳細は実践編にて)
2.リードを舐めて湿らせます。乾いてると巧く振動しません。
3.マウスピース(以下マッピ)にリードをリガチュア(締め金)で固定します。
  最初にリガチュアをマッピに緩くはめ、その上からリードを滑り込ませます。
  リードとマッピの先端同士を合わせます。左右のバランスも格好良く。
4.ネックのコルクにコルクグリスを塗り、マッピをねじ込みます。
  (ネックが楽器に既についてる場合でも必ず左手でネックをしっかり握り右手で
   マッピをねじ込みます。そうしないと楽器本体テッペンのネックレシーバー部を痛めます。)
  ネックの大きな穴を地面に向け、小さな穴を自分の方に向けて持ち、リードも地面を向くように装着します。
  コルクが1cm見えてるくらいの深さまで差し込みます。
  リードの位置がずれてしまってたら佳い位置に戻しましょう。
  マッピにキャップをします。リードを割らないように注意。
  (リードをキャップで割らない智恵は実践編にて)
5.ストラップに本体を掛けます。落とさないように注意。
  いったん掛けたつもりでも簡単に外れてしまうので、ストラップを過信しないように。
  本体のテッペンについているキャップは外して、ケース内に転がしておきましょう。
6.本体にネックを取り付けます。まず本体側のネジをゆるめる。
  まっすぐに一気に「ストン」っと入れないように。
  ネックを本体に触れさせたら、左右にゆすりながら少しずつ押し込みます。
7.右親指を指かけにかけ、左親指を指台に置き、二つの親指とストラップとで
  バランスをとりながら、マッピを自分の口に近づけます。
  楽にマッピが口に向かってくるようにネックの向きを調整します。
  この時にストラップの長さも調整しましょう(簡単な動かし方の詳細は実践編にて)。
  オッケーだったら本体のネジを締めます。
8.楽器を構えた時にマッピをくわえやすいように角度を調節。顔が斜めにならないように。
  必ず!左手でネックを、右手でマッピを握って作業しましょう。
  やりにくかったら一旦、ネックを本体から外してから調節しましょう。

< 気を付けろっ! >
・落とさない、ぶつけない。ほんとに簡単に壊れます。ケースに入ってても、です。
 特に「縦」に落としたら致命傷になりやすい。管体がねじ曲がると修理しにくいので。
 マッピも簡単に割れたり欠けたり曲がったりします。
 どちらもとにかく高価なモノですし、職人が命をかけて手作りしたものです。大切にしましょう。
・リードを無駄に割るな!
 消耗品と言えども高価なものです。アルトだと1枚200円ほどもします。
 バリトンサックスではナント! 800円もします。
 演奏しない時は必ずマッピにキャップをはめる習慣をつけましょう。
 演奏の合間に運指を覗き込んだ拍子に、自分の肩や首でリードを割ることが多いです。
・しっかり持っとけ!
 ストラップから楽器を下げている時は、必ず右親指でも支えるように。
 そうしないと思わぬ拍子にマッピが顔を直撃したりします。
 僕は先端恐怖症なので、そんな場面を見せないでください。
・楽器を置く時には安全な場所に、左手テーブルキー側を上にして横たえます。
 もちろんスタンドがあればベターです。
・あとかたずけ(掃除)は丁寧に。夏場はすぐカビます。

< かたづけよう >
先にかたづけ方を説明しておきます。
1.ネックを本体から外す。一気に引き抜かず左右にゆすりながら。
2.マッピをネックから外し、一旦安全な所に置く。
3.ネックにスワブ(掃除布)を数回通し、ケースにしまう。
4.ストラップから下げたまま本体にもスワブを数回通す。
5.本体にキャップを付けケースにしまう。
6.マッピ・リガチュア・リードを分解し水洗いする。
  毎日練習するならリードはマッピに付けて収納。数日吹かないならリードケースへ。
7.ケースの留め具をしっかり閉めたのを確認してから運びましょう。
  持ち上げた途端にドンガラガッシャンという事故がとても多い!

< 構え方 >
なによりも先ず深い呼吸をしやすいように
A)立って吹く場合



続きは、、、




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